NAO'S WAY

NAO'S WAY

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カドワカス。


 最近、「かどわかす」という言葉を習得した。
 この言葉、どのくらいの知名度なのだろうか。わたしが漢字検定準一級の勉強をしていたら、過去問に《子供を“拐し”、身の代金を要求する。》の読みを答えろという問題があった。「誘拐」の「拐」だけど、訓読みがあったこと自体に驚きつつ、文脈的にも「誘拐」と近い意味で使われているから「だまし」とか?「おどし」じゃないし、“さらう”を言い換えて「さらし」的な……? リビングの食卓でブツブツと呟きながら読みを推測していたら、横にいた母が一言。「“かどわかし”よ。知らないの?」。
 か・ど・わ・か・し? わたしは口をハキハキと動かし一音一音を確かめるように繰り返した。この時人生で初めて、「かどわかす」という言葉を耳にし、口にした。
 我が家で集計したところ、両親は知っていて子供三人は知らないという結果だったが、世間的に常識的な言葉だとしたら、この新しい言葉を知ったことに感動を覚えている自分が恥ずかしいのだけれど。

 「拐す」。辞書で調べてみたところ、意味は「人を無理やり連れ去る。だまして連れ去る。誘拐する」。ちなみに今パソコンで「かどわかす」と打って変換しても「カドワカス」しか出ないので、一度「誘拐」と打ってから「誘」だけを消さなければならないという面倒な状態なのである。それくらい一般的には使われていないということなのだろうか。確かに母は、わたしが「拐す」を知らなかったことにとても衝撃を受けていたようだが、「あなたも時代劇を見て勉強しなさい」とも言っていたから、現代社会ではあまり使われていない言葉なのかもしれない。時代劇見て勉強してみます。

 そんな言葉が漢字検定準一級の問題にはごろごろと出てくる。読めない漢字、見たことがない漢字がたくさん目の前に現れ、わたしをクラクラとさせる。だがもっと酷いのは、読みを知り意味を調べようと国語辞典を引いても、載っていない言葉が多々あるということだ。
 たとえば、「穆然」(ぼくぜん)。《秩然として礼有り、“穆然”として楽しむ。》読みは解答を見て確認できたが、言葉の意味は分からない。文脈からなんとなーく想像してみるに、落ち着いた雰囲気なのかなぁとか思うけれど、調べた方が早いので国語辞典で引いてみると……「ぼくせん【卜占】」の次は、「ぼくそ【火糞】」。「ぼくぜん」が見当たらない。インターネットで調べてみたらあら見事、「【穆然】1.ほんのりと薄暗く静かなさま。2.音がかすかなさま。3.おだやかでつつしむさま。」とあった。
 他にも、「竈神」と書いて「そうしん」が正解。これも辞典には載っておらずインターネットで調べてみたら「かまどがみ」や「かまがみ」とも読むことの方が一般的だそうだが、これらの読みでも辞典にはなかった。意味はきっと「かまどに宿る神さま」とか、そのまんまなんだとは思う。話は逸れるが、「竈神」という言葉から落語の『へっつい幽霊』という噺を連想してしまい、最近聞いてないから聞きたいな~とまたインターネットで動画を探してしまったりと、勉強への集中力の低下に自分でもがっかりしている今日この頃。

 このように漢字検定準一級の勉強を苦戦しながらもやってみて思ったのは、知らなかった言葉と出会うことが楽しいということだ。小学校高学年の時、大人たちが使っていた「若干」という言葉を覚え、「少し」とか「ちょっと」の代わりに多用しまくって、同級生より先に一段階段を上がったような優越感を感じたことがあった。新たに言葉を覚え、使えるようになる。そんな体験の積み重ねで誰しもが成長していく。その体験の喜びというのは、年齢は関係ないのだと思う。「かどわかす」と出会った日、憑りつかれたように何度も口に出してしまった。これからもそんな言葉を増やしていけたら楽しいのかも。
 ただ、漢字検定勉強中に知らない言葉と出会う楽しさを感じ続けているようでは、合格へはまだまだ遠いのかもしれない。

BLOG LIST

COMMENT

  • 初めまして。
    初ですが、コメントさせていただきます。

    拐かす、、、。スマートフォンだと出てきますね。笑

    私は漢字検定等受けたことはありませんが、"ことば"を知り成長するということには大変関心があります。

    一つのことばには複数の意味があり、かつ複数のニュアンスがあります。
    私事ですが、学生時代にオーストラリアに留学しておりました。
    余計に"ことば"について考えさせられる日々でしたが、新しく知り得たことばを用いて、楽しく会話を楽しむことができたことは大変な喜びです。

    常に好奇心と向上心をもって何事にものぞんでいきたいですね。

    ところで、ダニエル・キイス著のアルジャーノンに花束を という小説をご存知でしょうか?近々ドラマもあるようですが。
    主人公の精神的成長と彼の"ことば"の成長を感じられるとても深い作品です。
    よければぜひ読んでみてください。
    それでは。

    ロケットボーイズさん

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  • かどわかす 今はあんまり言わないよね 奈央ちゃんいっぱい勉強して偉いね 準一級の問題は難しい 合格はしなくちぁだめだれど 言葉を知ることで先人達がこんな言葉使ってたんだと思うと なにか広がってきて楽しいね 小学生の奈央ちゃんが若干って言葉一生懸命使ってるの想像して なんて可愛いのかなって笑いました 奈央ちゃん 一見良さそうに見える男性に かどわかされたらダメだよ

    加藤 博さん

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  • 時代と共に、使わない言葉は、字と一緒に消えて行きますからね(^^;)))
    それに、元々、漢字の成り立ちも物騒な事も多いですし。
    末広がりの「八」が好きなんて、典型的ですね(泣)

    しんさんさん

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  • 漢検準一級って、凄いです・・・「かどわかす」言葉は知っていたけど、そうなんだ。
    テレビ朝日の『Qさま』で、良く難しい感じが出てきて、なかなか楽しいですよ!!形から推理したり、ヘンから推理してみたり。両親と話しながら答を出したりして、父だけが知っていたりすると、やはり「凄い」と思います。
    奈央ちゃんなら、十分『Qさま』に呼ばれてもそれなりに解答出来そうですよね!!時々、岡本玲ちゃんが出演して回答しています。
    やくさんと伊集院光さんの頭の良さは、実感せずにはいられませんが…やくさんは、本業が漫画家なのに、漢字や雑学の知識は凄まじい。奈央ちゃんも、機会があったら共演してみて欲しいと思う一人です。

    宣伝とかではなく、たまには普通にそういうクイズ番組に出演して、奈央ちゃんの活躍を見てみたいです。

    ハマ夏さん

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  • 奈央ちゃんがラジオで言ってた漢字検定準一級の勉強をしているんですね!「かどわかす」という言葉初めて知りました。たしかに時代劇にでてきそうな言葉ですよね。奈央ちゃんの文章は面白くて勉強になりますね。「竈神」という言葉から落語の噺を連想するところが、にゃおちゃんらしくていいですね。「へっつい幽霊」聞いてみようと思います。新たな言葉を覚え、使えるようになったときの気持ちわかります。そして奈央ちゃんが楽しんで勉強している姿が浮かんできます!にゃおちゃんのそういうところ素晴らしいですね!!

    ヤマグチリュウヤさん

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  • 落語などでもそうですけど、仏教の用語などでもなかなか一般的に使わない言葉がよーく出て来ます。。時代小説なんか読んでみるのも漢字の勉強になるのかもしれませんね。

    3月いっぱいでJ-WAVEのラジオ番組THE REASON WHYが終わってしまい、あちらの番組の企画の一環でやっていたFacebookが更新なくなって寂しいです、なんらかのカタチでまたFacebook開設してほしいです。

    直樹さん

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  • 奈央さんこんばんは。
    身近なお話しいつもありがとうございましす。漢字は、本当に難しいてすよね!すらすら読めたり、書けたり、おまけに意味まで知っている人は、素晴らしいです。尊敬しちゃいます。
    奈央さんも凄いです!
    気になることは、即調べたりして色々な事を吸収してますよね。
    これから、少しずつ本を読む時間を作って何か自慢話ができたらいいかなぁ~  頑張ろう!
    それでは、いつも応援してます(^o^)

    ぺぺんさん

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  • 知らない言葉に出会う事は、日常茶飯事ですが、その言葉を漠然としか知らないと認識することもよくあります。しかし、歳を取るごとに、だいたいそんな意味だろうと勝手に思ってしまい、その意味を詳しく調べようとしなくなってきている自分がいます。
    奈央さんの文章を読んで、新しい知識を得る楽しさにあらためて気づかされました。これからはもっと貪欲に新しい知識を欲して吸収して自分の糧にしていこうと思いました。

    気付かない人も多いですよさん

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  • 奈央さんは漢検準一級を受けられるのですか(>_<)
    自分は三級までしか持ってないので雲の上の存在ですし本当に豆知識というイメージがあるので勉強は本当に大変だと思います。
    もちろん拐すという言葉は読めませんでした(;一_一)

    初めて知った言葉をめちゃくちゃ使ってみるということは自分にも覚えがありなんだか懐かしくなりました(笑
    今でも初めて知った専門用語や知識などは周りとの会話の中に織り交ぜたりしますのでそういうところは全く成長していないんだなと感じます(=_=)

    自分が漢検を受けようと思って勉強してたとすると知らない言葉と出会うとこんなに知らなくてまずいと後ろ向きのイメージを持ってしまうと思うのですが奈央さんはそこに楽しさを感じるということがさすがだなと思いました。
    奈央さんが漢検準一級をいつか合格されることを祈っております。
    がんばってくださいね!(^^)!

    Tさん

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  • 奈央ちゃんこんにちは、以前ラジオで話されていましたが、有言実行されているんですね!頭が下がります。
    「かどかわす」暫く振りに聴きました〜。確かに普段日常で使わない言葉なので、時代劇とかでないと出会わないかも、でも落語も今では殆ど使われない言葉が今も噺の中で活躍していますよね!そう!奈央ちゃん曰く、「へっつい」私もこの噺を聴くまで「へっつい」と言う言葉、聴いたこと無かっし、意味も知りませんでした。また「雛鍔」の「鍔」と言う言葉、知っているけど書けと言われたら書けないですね、普段パソコンやスマホに頼り過ぎるが故、簡単な漢字さえ思い出せない事も多々あります。これも老化⁉︎と思う反面、便利な世の中になればなる程、頭の引き出しが小さくなって行くようで少し怖いです。奈央ちゃんを見習い、自ら勉強しないといけませんね!合格を祈ります。
    PS.奈央ちゃんと漢字からすぐ思い出したのがネプリーグ、全問正解惜しかった〜!

    ひいさん

    []

  • 奈央さん、こんばんは。カドワカスしか出てきませんね。僕は某の読み方を時代劇で知りました。結構時代劇って今はなかなか使われていない表現多いですよね?でも漢字検定準1級ですか・・・。僕も参考書を手に取ったことがございますが半端ない難しさですね。僕も2級を所持しています。2級に比べて準1級は格段に難易度が上がりますよね。でも、奈央ちゃんのおかげで僕も新たな言葉と意味を理解できて良かったです!!そんな感動を覚えられる奈央ちゃんにまた感動!!お疲れさまです!!

    カノウケンイチさん

    []

  • 奈央さん、更新ありがとうございます。
    漢字検定準1級を目指し勉強されているのですね。すごいです!
    拐かすも誘拐もあまり日常生活では使われない言葉ですものね。
    私などは誘拐の誘は書けましたが拐は何となくで書いてみたらやはり違っていました(笑)。
    最近は難しい漢字だけではなく簡単な漢字さえも忘れてしまいます。
    やはりPCや携帯で変換してしまうからなのでしょうか?
    言い訳かもしれませんがいけませんね(笑)。私も4級ぐらいから挑戦してみようかな。
    何事にも楽しいと思わなければなかなか続けるのは難しいかもしれませんので遠回りかもしれませんが
    楽しんでやることが合格への道のりかもしれませんし忘れずらいかもです。
    そして奈央さん献血お疲れ様でした。献血後は水分多めに取って下さいね。
    西加奈子さんの作品面白そうだな~と私も思いつつも読めていません。
    でも今年が半分終わる迄には1作は読みたいと思います(笑)。

    逆境おやじさん

    []

  • 奈央ちゃん素敵女子だから、誰かにかどわかされないか、気が気でないです(u_u)

    古都さん

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  • 初めカドワカスという題名を見た時、奈央ちゃんが誰かにかどわかされたのかと思ってびっくりしました。
    奈央ちゃんと違って、僕は子供の頃。よく祖父の家で時代劇を見ていたので、知っていました。
    それのしても、奈央ちゃんは漢字検定準一級の勉強をするなんて大したものです。奈央ちゃんが頭のいいいことは知っていましたがそれにしても大変なことだと思い、奈央ちゃんの頑張りに敬意を表したいと思います。
    お仕事の方も頑張って、僕達家族を楽しませて下さい。
    一生応援しています。


    太陽さん

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  • 初めて聞きました!!カドワカス?お茶を塀の角で沸かすんじゃないんですね(笑)。一瞬そんな感じが思い浮かびました(笑)。それでも漢検2級を持っています(笑)!!

    狩野健一さん

    []

  • 「カドワカス」自分も知りませんでした。タイトルも興味を引く素晴らしいセンスですし、文章も読みやすくて、面白くて、笑いながら感心しながらでとても楽しい気分になります。
    ぜひとも又吉さんみたいに小説を書いて下さい!絶対にいけると思います。

    藤野 貴志さん

    []

  • 漢字能力検定準一級に挑戦とはすごいですね!
    私は2級に受かったところで漢字能力検定への挑戦は止めてしまいました。
    『拐かす』ですが、パソコンのIMEを「Google日本語入力」にすると、ちゃんと変換されて出てきますよ。私は「Google日本語入力」を愛用しています。
    奈央さんのブログを読むと文系の興味がおありと見受けられるのですが、その上『サイエンスZERO』で科学にも挑戦なさっているのですから、本当に偉いと思います。
    合格をあまり強く意識しないで、楽しんで漢字を勉強なさると良いと思います。

    白野弁十郎さん

    []

  • 常用漢字(昔は当用漢字)や学校教育での漢字の制限が、いろいろ古典との断絶を作っているような気がします。その端緒は戦後の半端な漢字の簡易化(所謂、新字体)や用字制限。
    一説には漢字タイプライター対応のためてとも。本末顛倒。文化の破壊です。
    もう一度、康熙字典の字体に戻し、読みづらい文字にはルビを振って、漢字の豊かさを復興したいものです。
    山本有三のルビ廃止論や志賀直哉のフランス語公用語礼賛・・・時代が時代とはいえ・・・

    順智防犯さん

    []

  • 奈央さんこんばんわ。
    なんだか最近は知識欲が溢れてらっしゃるようで羨ましい限りです。
    私は時代劇が好きなのでカドワカスは読めました。
    奈央さんがそのうち時代劇に出演される機会があればこの言葉が台詞として出てきて、あっ!あの時のカドワカス!なんてこともあるんじゃないでしょうか。
    病気のおとっつぁんを抱えた町娘役で穆然とした部屋で竈神にお祈りしてるところを拐かされる。
    無事に主役のお侍さんに救われるといいな(笑)
    では合格お祈りしております。

    ウマいこと夕蔵さん

    []

  • 普段は使わない漢字も、いろいろあるんですね。目標を持って、頑張る姿は輝いてますね。頑張ってください!

    ペコさん

    []

  • 奈央ちゃーん、、、
    かどわかされないように、
    オトコはオオカミなのよ♫
    かどわかす。
    口説く…て意味でも使えるかな。
    言葉巧みに騙す事…なんだろうけど、
    騙す、嘘も方便。
    お世辞だとわかっていても褒められれば嬉しい乙女心。
    ですよ!
    誘拐は駄目だけどね。笑。
    かどわかし文庫より。

    goonie426さん

    []

  • 準一級とはすごいですね(^_^)☆

    頑張ってください^ - ^

    イワサキさん

    []

  • 横文字・略語・和製英語など・・・日本語の乱れが言われて久しいですが、それと並行して本来の日本人の奥ゆかしさや思いやりの心も希薄になってきているよな気がします。漢字の持つ本当の意味を知ることは失われつつある日本人の心を取り戻すきっかけになるのかも。。。って思いました。お仕事がんばって下さい。自分磨きもね・・・では

    心マルク さん さん

    []

  • 難しい漢字を楽しい感じで勉強中。
    新しい言葉を知ることは喜ばしいことだ。

    「竈神」の意味は「かまどに宿る神さま」
    -そう信じたい。
    「若干」―これらのなかじゃ簡単な問題だ。
    「穆然」―僕、全然わかりません。

    …テーマにちなんだ小粋な言葉遊びを綴りたかったのですが、結果は出来の悪い早口言葉と駄洒落とは……
    …最後の悪あがきですが、一句詠みます。

    「かどわかし 知らぬ私は まだ若し」

                ……失礼致しました。

    げじひとさん

    []

  • 「カドワカシ」という言葉は知ってました。
    時代劇ドラマの多い時代に育ったせいですね。
    でも「拐す」は読めませんでした。
    子供の頃、「若干名募集」を見て、
    「大きな会社だなぁ」と思ったものです。
    語彙の豊富な人には、
    知性だけでなく繊細な感性も感じます。
    微妙な味わいを的確に表現できるからです。
    記憶力は馬鹿にできません。
    たぶん芸術でも、知識量に比例して、
    様々な影響について感じられるのでしょう。
    でも一方で、意図的に本を読まない作家とか、
    そういう技巧を否定する立場もありますね。
    もちろん、それと私が言葉を知らないのとは、
    まったく違う話でしょうが。

    白熊さん

    []

  • 拐は、たしかに時代劇で聞いたも。刑事物にも出ていたかと思います。
    だから、意味はなんとなく知ってました。
    でも、使う事はないですね。拐事はしないし、そんな場面にも遭遇しない。
    使わなくても言葉を残す事は意味ありますよね。
    ところで、漢字検定受けるんですか?
    大人になっても勉強するのは大変なので、尊敬しますよ。
    頑張ってね。

    M2さん

    []

  • 新しい知識への出会いを楽しみながら勉強をされている奈央さんのその姿勢は本当にさすがです!
    漢検準一級って、凄いですね。本当に難しそう...。
    今では滅多に使わないような難しい漢字や読み方にもしっかり向き合って習得されている方には知性や品格の高さを感じますよね。

    MIYAMOTO Kenさん

    []

  • 奈央ちゃん!こんにちは。月曜日から雨だとテンション上がらないですねぇ…春本番なのに寒いので、風邪ひいたりしてないですか?

    まずブログを見てタイトルが『カドワカス』…(・_・)エッ..?って感じでした。 それって、一体何だ?と連想しブログを読んで納得した次第です。奈央ちゃんと一緒で、初めて目にする言葉で知らなかったですねぇ…
    言葉ひとつ取っても、日本の良き伝統や文化が有って、ちゃんと意味が有ってその事を、奈央ちゃんは自分に吸収し様と努力している…その姿『尊敬』します! 日々、忙しい毎日を過ごしていると思いますが、いつの日か奈央ちゃんの努力が、実を結んで漢字検定準一級試験合格! 出来ると信じてます。頑張って!奈央ちゃん!
    僕も、負けない様に何事にも一生懸命チャレンジしていきますねぇ…
    大好きです! 奈央ちゃん!

    小沼裕二さん

    []

  • 奈央さん、こんにちわ!
    漢字検定準1級自分も挑戦して合格しました!確かに日常ではなかなか使わない字が多く出題されます。漢字検定合格するためには毎日コツコツと問題を解いていき覚えていくことが大切だと思います。必ず努力は報われます!なので合格できるように勉強頑張ってください!あと、仕事も頑張ってください!テレビから応援してます!

    カトトモさん

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  • 時代劇にも何度もご出演されている奈央さんが「拐す」を読めなかったのは意外でした。中国由来の漢字と和語の読みの組み合わせは、時代劇以外に、和歌でも下に挙げた万葉集のように、現代口語ではほとんど出てこない表現にも触れられますよ。

    ・をみなへし咲きたる野辺を行き巡り君を思ひ出徘徊り来ぬ 

    ・畏みと告らずありしをみ越道の手向けに立ちて妹が名告りつ
    ※「徘徊る=たもとおる=あるきまわる、いったりきたりする」「告る=のる」(名告る=なのる)

    漢字なら「康煕字典」や諸橋轍次の「大漢和辞典」、また「日本国語大辞典」や西洋の言語の語源ならWEB上の「Online Etymology Dictionary」も便利です。
    「Roget’s Thesaurus of English Words & Phrases」のようなシソーラスや類語辞典のような辞書も俳優業に役立つでしょう。

    ・ラルースのことばを愛す“わたくしはあらゆる風に載りて種蒔く”  篠弘

    という現代短歌がありますが、これはフランスを代表する百科事典を編纂したピエール・ラルースPierre-Athanase Larousse(1817―75)の「Je sème à tout vent」(「私はすべての風に種をまく」)というスローガンを踏まえています。

    子どもが未知の言葉を覚えるときは、その言葉を使う周囲の人間の振る舞いや、国語辞典を頼りにすればいいですが、もう一歩進むと、「言葉の意味は辞書の中にあるものではない。」「我々が名詞や動詞や形容詞などの言語で認識しているものは、単独で意味が確定する<モノ>ではない」ということにまで思索が及びます。アイヌなど文字を持たない民族文化もありますし、落語なら、禅僧から落語家になった噺家が演じた「蒟蒻問答」も分析哲学者のクワインの「翻訳の不確定性テーゼ」の範疇にはいる言語ゲーム。

    「一切は空である。空とは<縁起=意味的諸関係>によって存在するということだ。
    縁起の他にその事物たらしめる本質=実体があるのではない。」
    という龍樹の『中論』や

    「言葉は存在自体の属性を剥奪する。その失われるものを回復するのが文学」というM.ブランショ、

    ・【――コトバは透明なガラスではない。本来的に不透明なコトバが、自らの創造力でリアリティを描き出す、ただそれだけ。こういう形でのコトバの展開が、すなわち存在の自己形成なのである。:(「読む」と「書く」)井筒俊彦 】

    ・【――「有」が窮極においては「無」であり、経験世界で我々の出会うすべてのものが、実は「無」を内に抱く存在者(「無」的「有」)であり、要するに絶対無分節者がそのまま意味的に分節されたものであることを我々が悟る時、そこに自由への「開け」ができる。:(コスモスとアンチコスモス)井筒俊彦 】
    という井筒俊彦といった人たちの思索は、役者のことばの理解にも示唆に富むことでしょう。

    メルロ=ポンティは、
    「見る主体、触れる主体が、正確には自分自身ではないのは、視覚的世界、触覚的世界が世界全体ではないからである。私が一つの対象を見るとき、私が現に見ているものを越えてなお、存在があること、それも単に視覚的存在にとどまらず、触覚的存在や、聴覚的存在があるということ、いや単に感覚的存在だけではなく、いかなる感覚的先取りも汲み尽くすことができない、対象の深みがあることを実感する。」つまり、五感は単独で在るのではなく「我々の感官は交流している。」のだということを指摘しています。

    一つの色が周りの別の色との関係で、一つの音が前後の音や周囲の音との関係で、一つの役が周囲のキャラクターや舞台空間との関係で、その存在が浮かび上がってくるように。

    龍樹、中村元、ウィトゲンシュタイン、道元、老子、世阿弥、クワイン、ダヴィッドソン、K.ポパー、井筒俊彦、ソシュール、ペンローズ、シュレーディンガー、スピノザ、ライプニッツ、ベルクソン、白川静、小林秀雄、福田恆存、リシャール、ヒルベルト、カントール、フレンケル、ツェルメロ、B.ラッセル、ゲーデル、バナッハ、岡潔、レイモン・クノー、インドの「ウパニシャッド」・・・といった言語哲学・数学基礎論・素粒子物理学・認知科学・文学といった分野を横断的に漁っていくのも、役者、物理学者でもある竹内薫さんとの科学番組、声で表現するラジオ、ピアノ演奏、落語、と多彩な分野に関わる奈央さんにお薦めです。

    kumasanさん

    []

  • 奈央さん、こんばんは。辞典にない言葉もインターネットでは出てくる、もしかしたら時にはサイバーの力を借りることもこの現代、必要なことなのかもしれませんね!!奈央ちゃんの新たな発見にはいつも本当に感心させられます。視点が鋭い!お見事の一言!!そんな奈央ちゃんにはぜひ準1級合格してほしい!!
     でも人生「一生勉強」、そんな心をいつも大切にして毎日を生きられたらなんて思います。今回も感動をありがとうございました!!

    狩野健一さん

    []

  • 僕も奈央ちゃん見習って勉強でもして見ようかなぁ…本を読むのは今は少し苦手なんですが…新し言葉を知って嬉しくて使いたくなると言う気持ちは良く分かりますし。僕も小さい時は新しい言葉を覚えたら友達に「~知って居るか?俺は知ってるで〰はこう言う意味やで!エッヘン(^^)」と自慢したし…カドワカスと言うのは連れ去られると言う意味なんですね。言葉は聞いた事有ったけど、意味は違って覚えてました。人生は勉強なんでしょうね。本ももっと読んで見ないとな。でも実は読んで見たいと思う本は最近見つけたんですが…まあ読んだ時にでも書いてみたいと思います。では奈央ちゃんも漢字検定に合格するように頑張って下さい。仕事も頑張って下さい。僕も頑張ります。😆

    おっさんさん

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  • 「カドワカス」自分も知りませんでした。タイトルも興味を引く素晴らしいセンスですし、文章も読みやすくて、面白くて、笑いながら感心しながらでとても楽しい気分になります。
    ぜひとも又吉さんみたいに小説を書いて下さい!絶対にいけると思います。

    藤野 貴志さん

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  • 知るヨロコビ…
    いいですよね!
    驚きですよね!

    泳ぐたいやきさん

    []

  • はじめまして。
    奈央さんの文の温度、心地いいです。
    何だかお人柄にふれたようで、ちょっとドキドキしました^^

    ふるほんあります♪さん

    []

  • 奈央ちゃん、木曜時代劇の出演 嬉しいです!
    まだ放送まで結構ありますが、楽しみにしています(*^。^*)
    撮影、頑張ってくださいね!

    はなっちょさん

    []

  • かどわかす まったく知りませんでした笑
    漢字検定は高校で受けているのですが準一級とは尊敬します!
    頑張ってください!

    コレアリ大好きさん

    []

  • 奈央殿、凄っ~く美味しい甘味処を知っておるから案内してしんぜよう!フフフ

    。。エチゴ屋、お主も悪よのぉ~!
    。。何を仰いますやら、お代官様!、、奈央殿の運命はいかに!? つづく。
    って、スミマセン。(^^ゞ、、カドワカスって漢字あったんですね。

    どす がとすさん

    []

  • 初めまして、忘れた頃のコメントで失礼いたします。
    わたしは、もうちょっとレベルが低いのですが、パソコンで変換すると幾つか出てくる候補で適正な使い方で躊躇する事があります。
    最近スマホのアプリで大辞林というのを見つけ、とても重宝しています。
    手書きの漢字が認識できるので漢和辞典としても使え、言葉数も出版の紙媒体による物理的な制約が無いので、舟を編んでいる方々の入れたかった言葉も入っていたりします。

    やまさんさん

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トックとコリン

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